fit in と belonging
学び
気づき
“fit in and belonging” にぴったり一致する日本語を思いつかないけれど、fit in は集団に受け入れられるように自分を適応させることで、多くの場合、自分の行動や意見を他者に合わせて変えることを指す。一方で、belonging は、集団の一員になるために自分を変える必要がなく、ありのままの自分が受け入れられることを意味している。
そのエッセイは "fit in" ではなく "belonging" を目指すべきだと述べていた。
流行に乗るのは簡単だが、それでは常に自分が十分でないという不安に駆られることになる。そして、他人の期待に合わせようとしているうちに、本来の自分が持つ帰属意識を失ってしまう。
自分が好きな服を着たり、自分らしさを発揮できる服を選んだり、楽しいと思える活動をしたり、ありのままの自分でいられるような人たちと一緒に過ごすことが、自己実現につながる。しかし、ありのままの自分でいることは簡単ではない。人と違うことは精神的に傷つきやすく、つらいことでもある。研究によると、最も強い帰属意識を持つ人は、一人でいる勇気を持ち、他者から切り離されるリスクを冒す勇気があるという。
帰属意識が重要なのは、健全な人間形成において欠かせないからだ。人は誰もが人や集団と繋がっていると感じる必要がある。私たちは愛、受容、つながりを求め、評価され、必要とされ、気遣われ、感謝されていると感じたいのだ。帰属意識を持つ人々は、より強い回復力を発揮する。
そこに到達するための一例として、「つながり」、「思いやり」、「対処」という3つの重要な観点が挙げられていた。
つながりとは、他者との間に意味のある絆を持つ経験のこと。
思いやりとは、他者、特に違いを超えた他者への共感を深めること。それは、同じように帰属を求める他者とのつながりを深める助けとなる。
対処(コーピング)とは、小児科教授ケネス・ギンズバーグ博士によると、周囲に溶け込まなければならないというプレッシャーを含むストレスに直面した際に回復力を発揮することである。
これら3つの特徴を身につけることが、私たち全員が帰属意識を得る助けになる、という内容が書かれていた。
一人でいると「かわいそうな人だ」と思われそうだとか考えて、ヒエラルキーの上位にいる集団に入ろうとするけれど、無理して入っても本来の自分を出せず、自己満足や帰属意識は芽生えないということなのだと思った。ありのままの自分をさらけ出せるようになれば、居心地よく、本当にしたいことができ、自己実現やそのグループへの帰属意識を得られるのだと思う。
日本語には(恐らく)“fit in and belonging” の概念を正確に表す言葉がないため、しっかり考えたことがなかったけれど、とても大事な概念だと感じた。友達を作るときに、どういう友達を作ればいいのか分からなかった。しかし、これからはこの概念を頭に留めて友達を作るようにしたいと思う。ただ、その前に、まず自分がどういう人間なのかをよく知る必要があると思う。自分のことを一番よく知っているのは自分のはずだが、その自分でさえ自分自身をよく分かっていないからだ。